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トレーニングとか練習的なこととか~其の一~

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 知り合いから練習とかどうしてるの?と質問があったので参考になれば 自分の場合だと月間走行量が1000kmを超えることは少ないですし Zwiftも無ければローラー台も持ってない環境でブルベに出るのは認定得るための最小限ですがそれでも興津600を3時間寝て37時間で完走出来ています ランだと月間走行距離が50kmいけばいい方な練習量で三浦のハーフマラソンを 99分でゴールしてます(100分切りの月間走行距離は100km~150kmが目安らしい) なので割合効率的に練習は出来てるんじゃないかと思っています ちなみに高専からは茶道部だったので学生時代の運動経験はないです 先ずは持久系の運動能力の基本的なことから 運動強度(高心拍数)が頂点で持久力(稼働時間)が底辺の三角形を想像してもらえると分かりやすいです 短距離が得意な人だと頂点が高い割に底辺が短くて 長距離が得意な人だと頂点が低くて底辺が長い感じです ただ往々にして短距離が強い人はフィジカルエリートな人が多いので 自転車だと普通に長距離もこなしてしまうのですが・・・・・・ ブルベみたいなロングライドだと三角形がバランス良く大きくある必要な気はします 200や300だと持久力さえあれば完走自体は問題ないですが 400や600だと睡眠のために時間に余裕を作る必要があります となると登りや向かい風といった不利な環境でもある程度ペースを保って走る必要があるのと平地は無風なら時速30kmは欲しい速度になってきます 次にトレーニングの特異性の原理について ”人の身体は受けた刺激に応じた適応をする”という大前提があります ヒルクライムで言えば勾配のキツい坂をゆっくり登り続けていると そういった坂を長く登れるようになっては来ますが勾配の緩い所で速度が出せるかというとそうではないです 勾配の緩いとこで速度を出そうとする場合は上述の状況とは使う筋肉や体の使い方が異なるので速度を出そうとしても出ないです ただ急勾配の上りで心肺は鍛えられているのでその分はゆとりを持って登れますし 勾配の緩いとこで加速するための下準備は出来ている状態にはなっています つまりヒルクライムの途中で斜度が緩いところがあったら休憩区間と休んだり 平地を輪行やトランポでカットして速度を上げて走る練習をしていない場合 キツい坂を登り続けてもキツい坂を登り続けられる体に適

PBPおまけ~ウェア編~

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 PBPで着ていたウェアについてちょろっと書きます 日本で荷造りをしている段階で見た天気予報では パリの気温が最高30℃最低20℃ ブレストの気温が最高25℃最低15℃でした PBP期間中は晴れで最終日が雨が降るかもな雰囲気 ほぼ的中していたと思います 最低気温については市街地基準なため郊外の森ではもっと低かった印象です なので夏服をベースに最低10℃前後を追加の装備で凌げるように 荷物を選定しました 着替えはドロップバッグとシャワーのあるルデアックで往路と復路に1回ずつ スタート~ルデアックまで オタフク 3Dファーストレイヤー ノースリーブ 汗抜けが良く涼しいので重宝してます モンベル サイクールジップシャツ 半袖 脇がメッシュになっていて涼しく25℃超えるとコレしか着たくないです パールイズミ 3DNP メッシュインナーパンツ 超長距離ではタイツだと膝関節の運動を妨げている感とナイロンの 蒸れた感じが気になるのと 雨でずぶ濡れにならなければアウターが臭くなることはないので 400や600を走る時は仮眠の時にインナー上下を着替えるようにしてます 荷物も軽くできますし輪行もしやすいです モンベル フリーライドパンツ 7分丈 頑丈で軽くて乾きやすい25℃を超えるとちょっと暑い ドローコードが膝下に当たって気になるので走行中は裾を折り返してます ワークマン メリノウール 5本指靴下 軽い蒸れない安い イントロ スティンガー6 9部丈 ブルベライダーお馴染みの極厚クッション手袋 600kmまでは問題が無かったけど800kmを超えると 圧迫されたクッションが固くなって手の痺れの原因に・・・・・・ 予備を持っていけば良かったです(´Д`;) ルデアック~ブレスト~ルデアック インナーとフリーライドパンツの色違いは同上 ジャージがワークマンの夏向け半袖に変わっています ルデアック~ブレスト間は少し涼しくなるので放熱にシビアになる必要は薄いと判断 ルデアックの仮眠明け再スタートに寒さ対策にジオラインLWの長袖を着ましたが 無くてもよかった気がします ウィンドブレーカー代わりのモンベル サイクルレインジャケットと オタフクのレッグカバーで充分凌げました 日が出てきて気温が上がるまで少し肌寒いなって時はPBP公式反射ベストがいい感じでした ルデアック~ゴール パリに近づくにつれ暑く

PBP番外編~完走できた要因の振り返りなど

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どうにかこうにか1200kmを90時間以内に走りきれたのですが 完走できた要因を振り返ってみたいと思います 参考として自分のスペックは 170cm/58kg ブルベは基本的にSR取るために最低限の出走 ブルベじみたロングライドは月1くらいでする PBP出走前の直近のブルベは興津600 仮眠3時間で37時間で完走 ↑の二日目の昼にソースカツ丼食べられる程度の胃腸力 富士5合目を1日で3つ登れる程度の登坂力 大磯~湯河原を1時間で走れる程度の平地巡行力 1000km以上のブルベの参加経験なし センター8割くらいの英語力 フランス語はボンジュールとメルシーとウイとノンだけ 英語の勉強に使ったDUOのお陰で日常表現は少し解る 訛りが強かったり早口は聞き取り無理です 海外旅行は学生の時にフィリピンに解剖しに行った程度 向こうの医大とホテルの往復でほぼ缶詰 スーパーにコピルアック買いに行ったりはした といった感じです ・運が良かった まずはこれに尽きます 残り20kmの地点で声をかけてもらわなかったら ラストスパートかけれて無かったと思いますし 飛行機も乗り継ぎ便でしたが ロストバゲッジや機材にダメージもなくスタートに立てました ホテルで素敵な出会いがあり充実したフランス初日を過ごせたのも とても大きいと思います ブレストから折り返して少し進んだところで 目の前でインド人が落車して救急車が来るまで30分ほど付き添いしましたが 他でも落車はそれなりにあったようで巻きまれて怪我をすることが無かったので 良かったです 風邪を引いたタイミングも水曜の夜に熱発で残り200kmだったというのも ある意味で運が良かったと思います 火曜の夜に熱発してたら確実に時間内の完走は無理でした 時差の大きい移動は初めてでしたが 時差ボケはあまりなかったです ベトナム航空の機内食がパリの20時に配膳で上手い具合にリズムが作れたのではと 推測しています(w ・1200kmと獲得標高10000mは額面通りではない 1000km以上のブルベの走行経験の無い自分が完走できた要因として かなり大きいです ブレストの市街以外は信号が無く渥美半島の県道42号のような 直線でアップダウンを繰り返すコースのため郊外に出ると 坂を下った勢いで坂を登り返して勢いで登り切れないところを チョイ足しといった感じの走り方をしていまし

PBPおまけ~かかった費用や全体の日程など

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全体の日程 18日(金)16:35 羽田発 19:55 ハノイ着 22:55 ハノイ発 19日(土)06:30 パリ着 前日受付 20日(日)19:30 Oグループスタート 21日(月)往路ルデアックまで 435km 22日(火)復路ルデアックまで 782km 23日(水)復路ジュエルで日没 1018km 24日(木)13:30 ゴール ランブイエ 25日(金)09:00 ホテル発 14:00 パリ発 26日(土)06:35 ハノイ着 8:00 ハノイ発 15:05 羽田着 今回のPBPでかかった費用等です 航空券 ベトナム航空 エコノミー 往復で18万ほど 宿   グッディスポーツ手配 8月19日~25日 15万ほど 空港~宿の送迎 グッディスポーツ手配 個別で往復 4万ほど ドロップバッグ グッディスポーツ手配 8000円ほど ドコモの海外ローミング 5000円ほど 東京海上日動の海外旅行保険 5000円ほど 現地での行動費用やお土産代 300ユーロ 5万ほど エントリー代 190ユーロ 記念ジャージ2着とウェルカムミール 113ユーロ 計303ユーロ 5万ほど 合計 49万円前後 PBPの開催は4年に1度なので1ヵ月に1万円貯金で48万円の枠から 少しだけ足が出てしまっています 今回はジャージの値上げがあったり円安だったので その辺が原因な気がします 海外旅行慣れしているわけでもなく事務処理能力の限界もあり 宿の手配はグッディーにして費用の圧縮のため飛行機はベトナム航空を利用しました その結果として弾丸ツアー気味な日程がさらに弾丸ツアー的にはなってしまいましたが・・・・・・ 往路のルデアックで二度寝して寝坊した原因の一つな気がする 初回参加で右も左もわからない中で同じ宿に日本人の参加者がいるというのは 心強く素敵な出会いもあったので結果として良かったと思っていますヽ(´ー`)ノ 宿やドロップバッグの手配の他に個別に空港までの送迎に対応していただくなど グッディーさんには大変お世話になりました ありがとうございますm(__)m

PBP番外編~沿道のアートと完走した感想~

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PBPでは道中に自転車や牧草を使った様々な飾りつけがあって 沿道全体でイベントを盛り上げようという熱意がヒシヒシと伝わってきました 各コントロールの飲食店や仮眠所もボランティアの人達の協力あってのもので 私設エイドや坂道での応援など善意に満ちた伝統行事なんだなあと 道中を振り返って改めて思いましたm(_)m感謝です そういった周囲のサポートもあって無事に完走出来たので本当に良かったです 完走するまでは無我夢中で帰ってきてから やっと完走したんだなあと沁み沁みとしています(w 次回は参加出来るかは分からないですが次に参加することがあれば この素晴らしいお祭りをもっと楽しめると思うのでまた参加したいなあと思っています

PC10~ゴール(ランブイエ)

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  8月23日水曜日 PC10フジェール(928km)を出てしばらくすると往路で通った時に帰りは寄り道して 写真を撮ろうと決めていた川沿いの奇麗な街に着く アンブリエールの街でヴァレンヌ川というようだ。 川沿いのレストラン(bistro de la varenne)がPBP参加者向けにオープンテラスで 営業をしていてありがたく利用させていただく アイスの他に例の野菜のポタージュや鶏むね肉入りラタトゥイユのパスタ スモークハムとチーズのサンドイッチ等が有り時間が18時前と丁度よく 夕飯にパスタと補給食にサンドイッチを購入する フランス語はわからないがその場にいたオヤジさんから「細いのに良く食うなあ」と いうようなニュアンスで笑顔の送り出しを受けた気がした(w アンブリエールを出るとPC11ジュエル(1018km)に向けて 何度も丘を登り返すが今一つペースが上がらない この時は食後間もないことや1000km近く自転車で走った疲れが出たかと思っていた そんなこんなでほぼ日没の20:55にジュエルに着く コントロールは混雑していたがスタンプをもらって パンオショコラとコーヒーを買うのにさして時間はかからず 日没後に備えて20分ほど仮眠を取る 仮眠から目が覚めると寝汗が酷く寒気がした どうやら風邪をひいたらしい(´Д`;)なんてこった 潜伏期間を考えると前日受付かスタートのランブイエで菌をもらったか・・・・・・ 夜間の冷え込みに備えて雨具の上と反射ベスト着込んで再スタート 時間は21:50前後だった気がする 次の目的地のペルシェまで距離は80kmほどだが登り基調のアップダウンの連続で 往路で登り返しを想像し戦慄しながら下った坂もある ジュエルで仮眠して0時から13時間で残り200kmを走るよりは ペルシェまで頑張って仮眠を取った方が夜間の走行時間も減るし 達成しやすいように思ったので気合を入れていくつもの坂を上るが ペースも上がらず眠い スモークハムのサンドイッチの味が良く勢いよく食べてしまったのも ここまで酷使してきた胃腸に負担をかけた気がする 途中の街で教会の近くに奇麗な公衆トイレとベンチがあり ありがたくベンチで20分ほど横になると仮眠明けは少しスッキリして走れた ペルシェ手前の坂は想像してた通りにきつかったです(´Д`;)汗ダクダク 後ろに着いてきていたアメリカン?の

PC7~PC10フジェール

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8月22日火曜日 19:40にPC7プレグール(697km)を出発しルデアック(782km)に向けて粛々と進む 途中で坂の真ん中でハイタッチをもとめる子供たちと手を合わせたり 坂の上でダンシングで加速しての登坂に期待する子供に応えたりと ありがたく道中の応援受けつつ0:40分にPC8ルデアックに到着 疲れが出たのか到着した時点でかなり眠く仮眠所の受付の待ち時間で 立ったまま寝そうになっていた 往路でルデアックで仮眠明けの時に寝坊してあわてていたため ドロップバッグに入れたモバイルバッテリーを紛失していたことが判明し 仕方がないのでナビ用のモバイルバッテリーでスマホを充電する この時間の仮眠所はかなり混雑していて列に並んで案内されるまで30分ほどの時間を 要したが3:30まで2時間ほど眠ることができた 仮眠所の入り口が一部開いていて寝起きはかなり寒さを感じる ドロップバッグで荷物の整理などを済ませつつ併設のレストランで朝食を摂る この時間帯だと待ち時間は殆ど無かったように思う ハムの盛り合わせについてくるピクルスがありがたい レストラン内は暖房が効いていて床で寝てる人も多数 暖かさでは仮眠所よりも快適だったかもしれない 8月23日水曜日 4:30に再スタート 日が出て少し暖かくなるとウィンドブレーカー代わりの雨具を脱ぐ 日が昇って厚くなってくると反射ベストを脱ぐといった感じで 例によって背中に挿したハムサンドを食べながら PC9タンテニアック(867km)に9:40に到着する 往路では街に入る時に奇麗だった中央分離帯の花畑に名残惜しさを感じつつ 次のPCのフジェールへ10:10に出発する 往路では暑さ以外は特に印象のなかったタンテニアック~フジェール間だけど 復路だとフジェールまでの登り返しがジワジワと体力を削りにかかってくる感じがあった フジェールはお城のある奇麗な街で走っていて楽しくはあるのだけれど・・・・・・ そんなこんなでコントロール(PC10 928km)に着いたのが13:45のお昼時 往路ではレストランにあったラザニアが復路では無く若干ションボリする ここまでバゲットのサンドイッチを走りながら食べてきて口内が荒れていて オレンジジュースやトマトの酸味が若干辛い 例によって昼寝をした後に14:40に再スタート PC間 走行データ PC8 ルデアック(782k