PBP番外編~完走できた要因の振り返りなど

どうにかこうにか1200kmを90時間以内に走りきれたのですが
完走できた要因を振り返ってみたいと思います

参考として自分のスペックは
170cm/58kg
ブルベは基本的にSR取るために最低限の出走
ブルベじみたロングライドは月1くらいでする
PBP出走前の直近のブルベは興津600
仮眠3時間で37時間で完走
↑の二日目の昼にソースカツ丼食べられる程度の胃腸力
富士5合目を1日で3つ登れる程度の登坂力
大磯~湯河原を1時間で走れる程度の平地巡行力
1000km以上のブルベの参加経験なし
センター8割くらいの英語力
フランス語はボンジュールとメルシーとウイとノンだけ
英語の勉強に使ったDUOのお陰で日常表現は少し解る
訛りが強かったり早口は聞き取り無理です
海外旅行は学生の時にフィリピンに解剖しに行った程度
向こうの医大とホテルの往復でほぼ缶詰
スーパーにコピルアック買いに行ったりはした
といった感じです

・運が良かった

まずはこれに尽きます
残り20kmの地点で声をかけてもらわなかったら
ラストスパートかけれて無かったと思いますし
飛行機も乗り継ぎ便でしたが
ロストバゲッジや機材にダメージもなくスタートに立てました

ホテルで素敵な出会いがあり充実したフランス初日を過ごせたのも
とても大きいと思います

ブレストから折り返して少し進んだところで
目の前でインド人が落車して救急車が来るまで30分ほど付き添いしましたが
他でも落車はそれなりにあったようで巻きまれて怪我をすることが無かったので
良かったです

風邪を引いたタイミングも水曜の夜に熱発で残り200kmだったというのも
ある意味で運が良かったと思います
火曜の夜に熱発してたら確実に時間内の完走は無理でした

時差の大きい移動は初めてでしたが
時差ボケはあまりなかったです
ベトナム航空の機内食がパリの20時に配膳で上手い具合にリズムが作れたのではと
推測しています(w

・1200kmと獲得標高10000mは額面通りではない

1000km以上のブルベの走行経験の無い自分が完走できた要因として
かなり大きいです
ブレストの市街以外は信号が無く渥美半島の県道42号のような
直線でアップダウンを繰り返すコースのため郊外に出ると
坂を下った勢いで坂を登り返して勢いで登り切れないところを
チョイ足しといった感じの走り方をしていました
パワーメータを持ってないので体感になりますが
ペダルにパワーがかかっていた時間は走行距離に対して短いと思います
丘によっては下りの勢いが切れる前にインナーロー近辺でクルクル回すと
ほとんど消耗せずに登りきれたりもしたので割と体力の温存が出来ました
街の前後の坂について西伊豆級との評を見たことがありますが
自分の体感では熱海~下田の伊豆半島東海岸の範疇に納まっている気がします
伊豆半島東側もカルデラの跡だからちょっと国道を外れると・・・・・・




・ウェアが適切だった

出発前に天気予報見てランブイエ近辺で最高30度最低20度
ブレスト近辺で最高25度最低15度の数字だったので
夏用ウェアを持っていきました
最低気温は市街地の数字のため夜の森ではそれよりも5度前後は低く感じましたが
雨具の上とオタフクのレッグカバーで充分でした
自転車通勤と仕事で外で作業をすることもあり暑熱順化が出来ていたのも大きいと思います
仕事自体は室内で完結することもできます

・ハムサンドに人権を感じられた(向こうの食事に適応できた)

補給食については日本から持参したドライフルーツと柿の種
スポーツようかんとコントロールで買えるハムサンドを併用していました
ハムサンドは少し小腹が空いたら3口4口齧るといい塩梅で
上記の量でオニギリ一個分くらいだと思います
サンドイッチ一つで大体50kmくらいは走れる感じでした
街によってパンの食感に結構違いがあり
サックリほろほろ系のブレストやグアレックのは食べやすかったです
ミッシリもそもそ系のカレ=プレグールは食べづらかったです
小さいので2個買いましたし
そんなこんなでそれなりに楽しみながらサンドイッチは食べられました
口の中はボロボロになったけれど・・・・・・
普段の昼がライ麦全粒粉のモソモソしたハムとチーズのサンドイッチだったのも
すんなり馴染めた要因な気もします
初日は顎が筋肉痛になりましたが・・・・・・日本のバゲットは食パンレベルで柔らかいです



コントロールの食事についても持参した岩塩で割合美味しく食べられました
今回はCPのレストランに塩があったりなかったりしたので持参しなくても
良さげでしたが開封が楽だったので有って良かった気もします
ペルシェのボロネーゼは塩なしでも無問題というか他と一線を画する美味しさでした




水についても元々エビアンくらいだとお腹壊さない人なので
特に問題なく過ごせました
神奈川西部や静岡住まいだと冬場にミカンを大量に食べるので
マグネシウム耐性が高いのではと密かに思っています(w


・先駆者様の情報をありがたく利用させていただいた

出走が決まるまではネタバレのような感じがしてPBPの情報を避けていたのですが
決まってからは完走を目的に先駆者様が残してくれている情報をありがたく利用
させていただきました
ありがとうございますm(__)m

初めてで完走を狙いに自信がなければ観光せずに寝て回復にに努める
序盤でハイになって実力以上の早い集団に乗ると後半でバテてDNFする
フランスの夜は想像以上に冷える
CPのパスタは味がない塩を持っていけ
各コントロールの仮眠所の詳細などなど事前に計画を立てるのに大変重宝しました
情報は力です

・事前の練習がバッチリはまった

PBPを想定して5月の連休に高崎スタートで長野の方に
2泊3日で獲得標高8000m↑のツーリングをしたのですが
いい予行練習になったと思っています
気温も本番と似たような感じだったのは僥倖でした





平日の夜に坂道ダッシュ(ラン)でフィジカルの向上を図っていたのも
地味に効いていた気がします

・道中のサポートが手厚い

時間は少々かかりますがコントロールで食事から補給食の調達
シャワーを浴びての仮眠と一通りの補給と休息が出来て
至れり尽くせりです
慣れない異国の地で時差ボケと寝不足の回らない頭でアレやコレや考えずに済みます

こうしたコントロールの運営は殆どボランティアに寄って成り立っているとのことで
ありがたい限りです
道中の応援に励まされたり私設エイドで水をいただいたりと向こうの人の善意でおかげで
完走することが出来たと思います 多謝

・完走したぞと報告したい人がいた

出走するにあたって快く送り出してくれた周りの人や
写真楽しみにしてると言ってくれた人など
「完走してきたぞ」と吉報を届けたい人達が居たことや
4年後の次回は参加できるか不明なためチャンスはこれっきりだと
考えていたのがモチベーションの強さに繋がっていた気がします



長々とした文章にお付き合いいただきありがとうございます
経験の浅い自分が1200kmを走りきれた要因は大体こんな感じかなと
いったところです
次に参加する誰かの一助になれば幸いです






コメント

このブログの人気の投稿

PC10~ゴール(ランブイエ)

トレーニングとか練習的なこととか~其の一~